タイマーのこと

音楽家として完成している人(定義があいまいですが自分の中ではわりとはっきりしている)が、1日のうちに何時間も練習に費やしていることは今に始まったことではないんです。
当然の事なんだけどぜんぜん集中できないときってあるんですよ。それがずっと続いていたりしてしまうと、もうとーってもしんどいんですよ。
そういうもう音楽家として完成している方が「まだまだ練習の時間全然足りないよー!」と言ってくださっても(こうやって言ってくださる方は本当に親切だと思います)、
そうなんだよね~足りてないのはわかっているし、実際できてないのもわかっているんだけど、なんで集中できないの?というところで思考がぐるぐるまわり,考える前にやればいいだろという話なのですがやりはじめても唐突に飽きてしまうし、その流れで無駄に自分を責め、自己嫌悪に陥り、疲れ果てる毎日ですよ。なんてこった。

まだ曲を練習しているときは多少集中力が続くのですが、基礎を練習しているときは全く集中できないんですよね。
私だって集中して出来る日はあったのに今どうしてできないんだ?と思って、集中して練習できたときはなにをやっていたんだっけ?と思い返しても全く思い出せないし、秋だから駄目なのかな?冬だからだめなのかな?春だからだめなのかな?夏だから駄目なのかな?とか季節のせいにしたりして乗り過ごしていたけれど全く役に立たず、ああ季節って別に関係ないのねと思ったりしていたんです(それは季節にもかかわらず頑張れるという望みでもあるのですが)。

それを、昨日突然思い出した。タイマーだ!!!

こういう習慣みたいなこと、意識してできている間はいいのですが、無意識にやめてしまうとまた何を習慣にしていたのか思い出せなくなってしまうので、今日はそれについて書きます。忘れたときに思い出せる手がかりを残しておきます。最近も料理の時に使っているタイマーはそのために買ってきたものなのに、それも台所の棚に入れてあってほぼ毎日タイマーを見ていたのに忘れているほどです。一度忘れると思い出すのが大変なのです。

集中したいときにタイマーをつける

なにも難しいことはなくてタイマーを15分だけつけて、その間だけは集中してやるぞと決めてやることです。15分経ったら休憩する。
これは、2chの掃除関連のまとめサイトで見た「キッチンタイマー掃除法」という、キッチンタイマーをつけて15分だけ掃除をするという方法の応用で、そのまま掃除以外の事をやっているだけです。ご存じない方は「キッチンタイマー掃除法」で検索してみると、まとめサイトやブログの記事がたくさんみつかります。

おそらく、他の方の言及と同じになってしまいますが、わたしなりに、このやり方の好いと思うところはいろいろあります。
・とりあえずでいいから15分やることで、やらなきゃいけないのにやらない自分を責めなくてよくなるところ。
・15分だったら途中で集中が切れてもあと数分だから頑張ろうと思えるところ。
・休憩してもう15分やるぞと思ってもしんどくないところ。

ただ、休憩の時間が長くなってしまうとだめなのですが、テンポよく次を始めようと思うことにしています。休憩時間まで測るのがいいんだろうけどそれは気疲れしそうで嫌で。なにかいい方法がないものかなあ。
うまく使っていくためには、まだまだ試行錯誤が必要みたいです。

タイマーはデジタルではなくアナログがいい、というわたしのこだわり

これは絶対、人によって合う合わないがあるので、いろいろ試してみるのがいいと思います。
私は卵型のアナログのキッチンタイマーが好きです。
これは携帯やスマホのタイマーを使うと、ついつい他の機能に目が行ってしまうのでそれを避けられるという利点から。
また、わたしは数字で量や長さを把握するのが苦手なので、デジタルよりアナログのほうが圧倒的に残り時間を把握しやすいのです。
それぞれいいところがあるし、時と場合によって使い分けるのがありなんだと思います。

スマホ(携帯も含む)、スリムなデジタルタイマー、今の卵型に落ち着くまでいろいろ通過してきたので、
いいところ、いやなところを箇条書きにしておくので、一意見としてご参考に。

スマホのタイマーのいいところ
・スマホをいつも触っている限りは、タイマーをなくす心配がない
・すぐに始められる
・音や振動を自分で好きなように設定できる
・カウントアップやストップウォッチの機能もある
スマホのタイマーの欠点
・他の事に目が行ってしまう。
・ちゃんと動いているか心配になることがある。(しかし、iPhoneもAndroidも、閉じてもだいたい動いていています。ありがたい)

デジタルのキッチンタイマーのいいところ
・タイマーしか機能がないものであれば、他に意識が行かない
・音と振動の切り替えができるものであれば、音を立てづらい場所でも使える。
・カウントアップやストップウォッチの機能があるものもある
デジタルのキッチンタイマー―の欠点
・数字の操作をするのが意外と面倒。物によって操作方法が違う
・コンパクトなものは、なくしやすい(私が使っていたデジタルタイマーは結局なくしてしまってお別れです)

アナログのキッチンタイマーのいいところ
・目で見て時間が減っていくので、残り時間が把握しやすい
・タイマーをはじめるまでの動作が少ない。
・大きいのでなくしにくい。
アナログのキッチンタイマーの欠点
・うるさい。音量を調節したりバイブしたり高度なことができない
・たまに鳴らないことがある。どうして…
・カウントしている最中もチクタクという音が鳴っている。
・時間を測る以外のことは出来ない。
・目盛で合わせるため、雑に操作すると不正確。
・5分、3分など一桁単位の時間を設定することが難しい。

こういう感じなので、いまは料理などでタイマーを使うなら基本は卵型で、うるさくしたくないときや、細かい時間や1時間以上の長時間を図るときは、iPhoneをつかっています。
楽器の練習するときも卵型です。チクタクなってるのが気になるけど、扇風機もうるさいのでそれ以前の問題です。
自分で上げてる欠点が一番多い卵型を一番よくつかっているわけですが、このくらいなら何歩でも譲ろうと思えるのでいいです。

おわり。